独学で全国通訳案内士試験受験(教材編)
全国通訳案内士という資格を知り、独学で試験勉強を始めるにあたり、前年度、またそれ以前に受験された方々のブログを読んで、教材選びの参考にしました。
来年「受験してみよう!」と思われる方に少しでも参考になればと思い、使用教材を記録しておきます。
日本地理
全然知識のなかった地理には一番時間をかけて勉強しました。
「全国通訳案内史試験直前対策」植田一三
まずはこの教材を熟読。全然知らないことだらけで焦りました。一通り読んでから2017年の問題に取り組んだところ、62点!難しい!
これだけでは足りないと気づき、ガイドブックも読んで観光地をしっかり覚えていくことにしました。
「旅地図日本」
通訳案内士試験関連ブログを読んで、皆さんがよく使っていらっしゃったのがこの「旅地図 日本」と帝国書院の「旅に出たくなる地図 日本」。
わたしは図書館で「旅に出たくなる地図日本」を借りたので、学習初期段階は「旅に出たくなる地図」を使いました。
その後、購入して手元に置き、暇さえあれば眺めていたのが写真も多い「旅地図日本」です。
無知だったわたしには、場所の把握に必要な地図としては帝国書院が使いやすかったし、ある程度覚えてからは写真もたっぷりの「旅地図 日本」が見ていて楽しかったです。
育児で疲れて勉強する気がない日でもこの地図だけはパラパラ見ていました。写真を見て観光地がわかると英語の問題にも有利です。
どちらの地図も長所・短所があると思うので、書店で内容を確認して、ご自身が使いやすい方を選ぶのが良いと思います。
「tabitte」シリーズ
これはもう絶版なのかな?
図書館で見つけて、ほぼ全シリーズ読破しました(ナナメ読みですが)。
教材より読みやすく、広告の多いガイドブックより充実していて、重すぎず軽すぎず、短時間でスイスイ知識が身につく魔法のガイドブックです!
覚えた方が良さそうなことはどんどん教材に書き込みました。
公共交通機関を利用した旅という前提なので、各地に「どこどこから電車・バスで何分」とルートも載っていて、地理の勉強にはすごく良かったです。
行ったこともなければ、知識もほぼゼロだった東北・北関東は、このガイドブックにかなり助けてもらいました。
ことりっぷシリーズ
何冊か持っています、ことりっぷ。雑誌感覚で読めます。
気分転換に、また、tabitteでカバーできていないエリアの情報収集や、東北・北関東のフォローにも役立ちました。
これも図書館で読みました。
図書館にあるガイドブックは古いバージョンが多いけど(最新版は常に貸出中)、お店情報は試験には必要がないので、古すぎなければ地理の学習には問題ないです。ただし、交通機関だけは要注意です。北海道新幹線とか、北陸新幹線とか、最近だもんね。
地理&一般常識(小鉄編&番外編)
3歳の息子が最近すっかり鉄道ファンなので、毎日、地図を読んだり、日本地図パズルで遊んだり、鉄道好き芸人・鈴川絢子さんのyoutubeを見たりしています。実はこれにかなり助けられました。
育児と地理学習の一石二鳥アイテムたちです!
「新幹線のたび」コヤマスカン
「新幹線のたび〜はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断〜」と、「新幹線のたび〜金沢から新函館北斗、札幌へ〜」の2冊のパノラマ地図絵本。
息子が図書館で見つけたものの、貸出中で図書館にないことがほとんどなので、2冊とも購入して毎晩のように読んでいました。史跡、観光地、温泉も登場します!
「お母さん、だるまさんがいっぱいのところはどこやったっけ?」
「え?知らん…なにそれ?」
「だるまさんがいーっぱいのお寺。あー、高崎や、高崎。新幹線のたびに載ってたやろぉ〜」
こんなエピソードが増えるので印象強くですぐに覚えられます。残念ながらだるま寺は出ませんでしたが…(英語で「だるま」が出たけど落とした!)
くもん「日本地図パズル」
3歳のお誕生日におばあちゃんからプレゼントされた日本地図パズルです。
「これは?島根県かなぁ」と新潟県のピースを渡したら
「新潟県や。新潟県は山形県の隣や」と言いながら遊ぶ息子。
「えっ!そうなん!?」と本気で驚くわたし…。
中部地方の地図には山形は入っていないし、東北地方の地図には新潟は入っていないですよね。地方が違うと隣県ということすら認識できていない、という目から鱗事件でした。
SLばんえつ物語は新潟市から会津若松市を運行します。
へぇ〜!福島って新潟の隣なんや!と、これまた目から鱗。
今年度の一般常識で出た「TOHOKU EMOTION」も載っていますよ〜(←わたしは不正解でした)。
芸人の鈴川絢子さん!
鈴川絢子 Official Site
息子がファンです。毎日、夜ごはんの用意をする間は鈴川さんのYouTubeを見てもよいという決まりの我が家。
お子さんたちへの話し方もすーっごく優しくて癒されます。先輩ママとしても尊敬します。すごいわぁ!
旅行会社のパンフレットなど
旅行会社のツアーパンフや、JR大阪駅前で時々やっている観光イベントのパンフレットを頂いて、読んだりもしました。
今年の夏は山陰のデスティネーションキャンペーンをやっているので、山陰地方の復習にぴったりでした。鬼太郎の鉛筆ももらっちゃった(←息子が)。
その他意識したこと
NHK大河ドラマの「せごどん」の放送や、今年は明治維新150周年ということで、鹿児島、山口など明治維新にゆかりのある場所はきっと出るだろうと思い、しっかり復習しました。
歴史
歴史は撃沈したのであまり役に立たないかもしれませんが…。
過去問に関してはこの教材さえ読んでいれば問題なかったです。
一通り読んでから2017年の問題をやったら97点取れました。
でも今年、2018年の問題には太刀打ちできなかった。
2019年の改訂版が出たらすぐに買うことをお勧めします。
「詳説 日本史図録」
「まんが日本美術史」中島純司
美術・文化史対策に日本史図録を買いました。
「まんが日本美術史」は図書館で見つけた古い本ですが、ものすごくわかりやすくて、一通り読んだだけでしっかり頭に入りました。オススメです!
英語
TOEICで免除になる方も多い英語。
地理に時間をかけすぎたので、教材の模擬問題をひととおりやって、過去問をやっただけです。トータル10時間も勉強してない…。
「全国通訳案内士試験直前対策(英語)」植田一三
この本は過去問よりも難しかったです。
時間があったらこの教材を数回やって、単語をしっかり覚えようと思っていましたが、時間がなく…。
2018年の英語はそれほど難しくなかったので助かりました。
通訳案内の実務
これは今年度から新たに試験科目に加わった科目で過去問題はありませんでした。
教材を読んだだけ。ほぼ一夜漬け…。
一般常識
教材を読んだけど、量が多すぎたので、前日はよくまとまっているハロー通訳アカデミーさんの資料を使いました。こちらも一夜漬け。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産パンプレット
大阪駅前第3ビルの熊本県事務所でいただきました。
今年世界遺産登録されたので出るかと思ったけど出なかった。来年出そうですね!
後半、あまりお役に立てそうな情報がなくて申し訳ないです。
ハロー通訳アカデミーさんの資料は地理や歴史も公開されていますが、わたしは教材にどんどん書き込むやり方でやっていたので、まとめ資料は使いませんでした。
関西の方は、大阪駅前ビルにいろんな県の事務所があって、パンフレットや地図を自由に持ち帰れるのでぜひ行ってみてください!